2008年7月17日(木)「しんぶん赤旗」
化粧品に強ステロイド
輸入クリーム、薬事法違反
国民生活センターは十六日、株式会社ラバンナが輸入した化粧品「NOATOクリーム」に、医薬品なみのステロイドが含まれ、薬事法に違反する商品だったことを明らかにしました。
同クリームから検出されたのは、プロピオン酸クロベタゾールで外用ステロイドホルモン製剤としては最も強いランクのステロイドです。同商品は、「ステロイドは一切使っていない」とうたって販売されていました。この成分は、皮膚委縮や緑内障などの副作用があり、依存性の高さや、リバウンドの大きさなどの面からも、医師の管理下でのみ使用すべきものだとされています。また、細菌などの皮膚感染症には使用が禁じられています。
同センターは、消費者にたいし、使用している場合は、直ちに専門医に相談することをアドバイスしています。
同センターには、六月下旬から、「“ステロイドは一切含まれず赤ちゃんにも使えます”という文言を信じて生後六カ月の娘に使用。使用をやめたら五日後には元通りガサガサで、塗った部分が白くまだらになった」「現在、妊娠六カ月。“ステロイドを一切使用しておらず妊婦も使用できる”という記載が本当かどうか知りたい」などの相談が寄せられていました。

