2008年7月17日(木)「しんぶん赤旗」

後期高齢者医療制度

廃止法案 衆院でも

可決求め新署名始まる

（写真）後期高齢者医療制度廃止法案の衆院での可決を求める署名に応じる人たち＝16日、東京都大田区役所前

　参議院で可決された「後期高齢者医療制度廃止法案」を衆議院でも直ちに審議し、可決してください―。この一点で国会に要請する署名運動がはじまりました。

　署名運動は中央社会保障推進協議会などが呼びかけたものです。

　東京都大田区では十六日、年金者組合や日本共産党などでつくる「後期高齢者医療制度の廃止を求める大田実行委員会｣が､ＪＲ蒲田駅と区役所前での宣伝・署名行動や区長への要請を行いました。百八人が参加しました。

　同区は保険料の年金からの天引きを延期し、十月から徴収を開始する三十市区町村の一つです。十五日から保険料額の決定通知と納付書が送付され、区民からの問い合わせは一日で二百数十件寄せられました。

　署名に応じた男性（８３）は「扶養家族で保険料が無料だった妻にも通知が来た。年寄りいじめのこんな制度は反対だ｡署名がんばれ｣と激励｡「年金はかわらないのに、夫婦で五万円も保険料が上がり､間違っている｣と区役所に抗議に来た男性は「間違いではなく、国の制度だから仕方ないと繰り返された。署名することで廃止できるなら友達にも呼びかけて集め、廃止させたい」と話しました。