2008年7月17日(木)「しんぶん赤旗」

沖縄県議会

新基地建設に反対

野党6会派が意見書・決議案


 会期中の沖縄県議会六月定例会で日本共産党を含む野党六会派は十六日、「名護市辺野古沿岸域への新基地建設に反対する」意見書・決議両案を高嶺善伸議長に提出しました。

 十八日の最終本会議で同案の採決がおこなわれます。同県議会はさきの県議選の結果、野党が過半数を占めており、賛成多数で可決されるのは確実とみられます。

 意見書・決議両案は、米軍新基地建設に「県民は基地の過重な負担と固定化につながることから一貫して反対してきた」と指摘。また、「辺野古海域は、国の天然記念物であるジュゴンをはじめとする希少生物をはぐくむ貴重な海域であり、新たなサンゴ群落が見つかるなど世界にも類を見ない美しい海域である」と強調しています。

 このことから「新たな基地の固定化と、新基地建設工事に伴う環境汚染や大規模な埋め立てによる環境破壊につながる辺野古新基地建設は断固反対し、世界に誇れる自然環境を後世に残し引き継ぐことこそが我々沖縄県民の責務である」として、日米両政府にたいし新基地建設を早急に断念するよう強く求めています。

 野党会派は同日、「後期高齢者医療制度の廃止を求める」意見書案も同議長に提出しています。



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