2008年7月13日(日)「しんぶん赤旗」

「反貧困」全国に響け

北九州 キャラバンスタート


 人間らしい生活と労働の保障を求めつながろうと反貧困全国キャラバン2008(主催・生活保護問題対策全国会議)が十二日、北九州市からスタートしました。八幡市民会館で集会を行い、集会後は、市民ら五百人が、JR八幡駅までパレードし、「健康で文化的な生活を守れ」とこぶしを振り上げました。

 同キャラバンは、生活保護が受けられず「おにぎりが食べたい」という言葉を残した男性餓死事件から一年となるなかで、市民の力で「誰もが生き生きと暮らせる社会」をつくりあげようと呼びかけるもの。生活保護基準切り下げ阻止を最大の目標に、老齢加算・母子加算の復活や最低賃金の引き上げ、不安定雇用をなくすことなどを求めています。

 集会で、生活保護問題対策全国会議の尾藤廣喜代表幹事・弁護士は「貧困が深刻化するなか、社会保障費は二千二百億円も削られようとしている。貧困撲滅のために市民と力を合わせていかなければいけない」と語りました。母子家庭、多重債務、非正規雇用などで苦しんだ経験者らが実態を報告。「社会の不公平を正して、国民を救うのが政治の役目」などと訴えました。

 同日スタートのキャラバンは西日本を回るもの。十三日には埼玉県を東日本ルートが出発。それぞれ全国各地で集会やシンポジウムなどを行い、十月十九日に東京都で行われる集会を目指します。



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