2008年7月13日(日)「しんぶん赤旗」

6カ国協議

核申告の検証体制合意

施設無能力化は10月末完了


 【北京=山田俊英】北京で開かれていた北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議首席代表会合は三日目の十二日、北朝鮮が提出した核計画申告に対する検証体制の確立など六項目の合意事項を盛り込んだ共同文書(報道発表文)を発表し、閉幕しました。合意が実行されれば、朝鮮半島非核化の「第二段階」は完了し、完全な非核化を目指す「第三段階」に前進することになります。

 検証については、(1)核施設への立ち入り調査(2)疑問点に対する追加文書の提出(3)核技術者らへの面接・聴取―の三点で合意。検証方法の細部については、非核化作業部会を継続し、そこで詰めることになりました。

 北朝鮮の核施設の無能力化と同国へのエネルギー支援は、十月末までに完了させるよう努力すると明記しました。

 また、「北東アジアの平和と安全維持の指導原則」についてさらに議論することに合意。六カ国外相会合を開催することも明記しました。開催時期は今後外交ルートで詰めることになります。

 米首席代表のヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は同日、北朝鮮へのテロ支援国指定解除が発効する八月十一日までに検証作業を開始したいと語りました。

 また、今月二十四日にシンガポールで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)に合わせ、非公式の六カ国協議を開催する可能性を示唆しました。



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