2008年7月12日(土)「しんぶん赤旗」

6カ国協議2日目

核検証 詰めの作業へ

北エネ支援で合意探る


 【北京=山田俊英】北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議の首席代表会合は十一日、北京の釣魚台迎賓館で二日目の協議を行いました。北朝鮮が提出した核計画申告書の検証体制で基本的な認識が一致したことから、非核化作業部会を開いて細部を詰める作業に入りました。北朝鮮が求めているエネルギー支援についても首席会合で話し合い、経済・エネルギー作業部会を開きました。


 初日の討議では(1)各国の義務履行の検証・監視体制(2)北朝鮮への経済・エネルギー支援(3)六カ国外相会合(4)完全な非核化を目指す「第三段階」の方向性―の四つの議題を確認しました。

 協議筋によると、十一日までの協議で、検証のため、(1)核施設への立ち入り(2)追加文書の提出(3)技術者からの聞き取り―の三つを、北朝鮮代表の金桂冠(キム・ゲグァン)外務次官が原則的に受け入れました。

 日本の斎木昭隆外務省アジア大洋州局長は、検証に六カ国すべてが参加し、国際原子力機関(IAEA)も関与するよう求めました。

 エネルギー支援について北朝鮮は日程を明確にするよう求めています。協議では十月までに重油の提供を完了させることで調整が続きました。

 六カ国外相会合の日程も話し合われましたが決まらず、外交ルートを通じて調整することになりました。



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