2008年7月9日(水)「しんぶん赤旗」

温暖化問題

“首相は指導力発揮せず”

環境NGOが声明


北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)で8日に主要8カ国(G8)が採択した文書について、環境問題にとりくむ非政府組織(NGO)が「福田首相はリーダーシップ発揮に失敗した」などとする声明を発表しました。

 気候ネットワーク(浅岡美恵代表)が発表した声明は、温室効果ガス排出削減の2020年までの中期目標について、採択文書で「先進国の責任として、1990年比25―40%というバリ合意にそった数値を掲げるべきだった」が、具体的なレベルを示さなかったことをあげ、「何も言わなかったに等しい」と批判しました。日本がリーダーシップを発揮しなかったことに「心から失望している」としています。

 世界自然保護基金(WWF)インターナショナルも緊急声明を発表し、途上国が国連交渉の場で具体的な提案を出していることと比較して、「洞爺湖における交渉で、カナダ、日本、米国は国際交渉を前へ進める気がないことが鮮明に示された」と指摘しました。



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