2008年7月6日(日)「しんぶん赤旗」

市政報告 なぜ犯罪

東京・国分寺ビラ弾圧事件 不起訴求め集会


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(写真)会場参加者からも書類送検への批判が相次いだ「知る権利、知らせる権利を守ろう」決起集会=5日、東京都国分寺市

 東京都国分寺市で、マンションの集合ポストに「市議会報告」のビラを配布した日本共産党の幸野おさむ市議が住居侵入容疑で書類送検された問題で五日、「知る権利、知らせる権利を守ろう」と、同市で決起集会が開かれました。市民ら約二百人が参加。市民団体や個人から「こんなことがなぜ犯罪になるのか」と、書類送検への批判が相次ぎました。

 幸野市議の弁護人、富永由紀子弁護士が▽集合ポストは住居にあたらない▽集合ポストへの投かんは、居住者の意思に反する立ち入りとはいえない―などと書類送検の不当性を説明。「議会報告を配る市議と、それを受けとる市民の間に、警察がくさびを打ち込んできた事件だ」と批判しました。

 会場からの発言では、新日本婦人の会国分寺支部の小池好子事務局長が「幸野市議がビラを配った場所に、私たちも四月に配った。絵手紙や水中ウオーキングなどの仲間も、ビラで増えている」と、市民にとってビラが大切な情報源であることを訴えました。

 国分寺地区労の佐川徹二事務局長は「マスメディアを持たない私たちにとって、ビラは活動を知らせるための生命線。書類送検は知る権利、知らせる権利への挑戦だ」と語りました。

 葛飾ビラ弾圧事件被告の荒川庸生さんが幸野市議を激励。参加者に「不起訴を勝ち取り、警察が二度とこのような事件を起こせないように追いこもう」と呼びかけました。

 参加した国分寺市在住の女性(26)は「市政を知らせようとした幸野さんはとてもまじめな市議だと思う。警察は市民の味方じゃないんだと感じた」と話していました。

 参加者は、幸野市議の不起訴を求めるアピールを確認し、「ビラ配布、知る権利・知らせる権利を守る国分寺の会」を結成しました。


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