2008年6月27日(金)「しんぶん赤旗」
都営大江戸線
ホームさくに点字を
視覚障害者が都に要請
都営地下鉄大江戸線の駅のホームさく設置計画について、東京視覚障害者協会(東視協)は二十六日、ホームさくの点字表示や点字ブロックを分かりやすくするよう要請しました。たぞえ民夫都議(日本共産党)が同席しました。
同線では、視覚障害者ら乗客の転落死傷事故が相次ぎ、都は利用者や東視協などの要望を受け、二〇一三年度までに全駅でホームさくを設置する方針を決めています。
要請で栗山健会長は「さくが設置されると聞いて、喜んでいます。さらに改善されるよう視覚障害者の要望を聞き入れてほしい」とのべ、(1)着工駅や点字表示などの情報提供(2)聞き取りにくい車内放送の改善(3)ホームの点字ブロックの改善―を求めました。参加者が「都営三田線は車両内にもホームさくにも点字表示があって評判がいいので、大江戸線にも設置してほしい」などと訴えました。
都交通局車両電気部の仁田山芳範管理課長らは、駅ホームの補強などを今年行い、一〇年度からさくを設置する見通しを明らかにし、「ホームの点字ブロックは国の基準もなく、意見を伺いながら考えていく。安全については十分検討していきたい」と答えました。

