2008年6月26日(木)「しんぶん赤旗」
来年中に識字率100%
ニカラグア 全国運動開始へ
【リオデジャネイロ=島田峰隆】ニカラグアのオルテガ大統領は二十三日、サンディニスタ革命三十周年にあたる二〇〇九年中に同国の非識字克服を達成できるよう全国運動を始めると発表しました。南米全体をカバーするテレビ局テレスルが伝えました。
同国では二〇〇六年からキューバの支援を受けて識字運動が始まっています。人口約五百六十万人の同国の成人識字率は76・7%(国連開発計画『人間開発報告07/08』)ですが、これまで新たに十五万人が読み書きできるようになりました。
全国運動は、識字化の速度を速め、来年末までにさらに五十万人を読み書きできるようにし、識字率100%を目指します。
オルテガ大統領は「団結の政府、国民融和の政府、国民の権力の政府とともに新しい段階を始めつつある」と語り、国民に協力を訴えました。
ソモサ独裁政権とたたかっていたサンディニスタ民族解放戦線(FSLN)は一九七九年六月に臨時革命政府を樹立。七月には独裁政権を崩壊させました。

