2008年6月25日(水)「しんぶん赤旗」

大学生学費軽減して

文科省に東京の共産党・民青


 日本共産党東京都委員会と日本民主青年同盟都委員会は二十四日、文部科学省を訪れ、大学生の学費負担軽減や奨学金の拡充などを要請しました。池田真理子、谷川智行両衆院比例候補、小選挙区候補、田村智子党都副委員長、民青同盟の香西克介都委員長ら二十八人が参加し、栫浩一・笠井亮衆院議員秘書が同席しました。

 田村氏が「学生と家族の人生をゆがめかねない高学費負担(の軽減)に、正面から取り組んでほしい」とのべ、早稲田大学での学費実態調査の結果を紹介し、(1)国公立大学の授業料減免の拡大と私立大学生の負担軽減(2)大学生の奨学金の充実(3)学費無償化への転換―を求めました。

 参加者が「早大で行った調査で、『父は年収が四百万円以下だ。弁護士になりたいが教科書代は高く、奨学金も返済を考えると不安だ』という声が寄せられた」「世田谷区内の大学で、下宿するお金がないので、甲府市や静岡県から往復六時間かけて通学している学生もいる」などとのべました。

 文科省の担当者は「学費減免や私学助成の大幅拡大は困難。奨学金の貸与制は『借りたものは返す』という教育的価値も考えて行っている」と回答。参加者は「経済的理由で進学を断念したり大学を中退する人が多い現状をどう考えているのか」と訴えました。



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