2008年6月11日(水)「しんぶん赤旗」

立法措置で解決を

「慰安婦」問題 被害者の声きく

国会内


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(写真)手作りの公聴会で証言した万愛花さん(右)と吉元玉さん=10日、東京・千代田区

 立法措置による問題解決をめざす「『慰安婦』問題解決オール連帯ネットワーク」は十日、被害者を招き、国会内で「私たちの公聴会」を開きました。国会で正式な公聴会を実施し、被害者の声を直接聞いてほしいと開いたもの。

 日本共産党の紙智子参院議員、笠井亮、高橋千鶴子両衆院議員と、民主、社民、新党日本の各党と無所属の議員十一人が参加しました。

 EUやオランダ議会で証言した韓国の吉元玉さん(80)と、一九九二年に開かれた国際公聴会で中国人として初めて被害を証言した万愛花さん(78)が体験を語りました。

 十三歳でだまされ、「慰安婦」にされた吉さんは性病がなかなか治らず、手術を受けさせられました。その際、故意に卵管を摘出されたか閉じられたといいます。頭には酔った日本兵に刀のさやで殴られた傷が残っています。

 吉さんは「政治家が心を合わせ、私たちの味方になってほしい。私が土にかえる前にたった一言でいいので真実を認める言葉を聞かせてください」と訴えました。

 万さんはくぎが刺さった板に頭を何度も打ちつけられたり、水の中に沈められたりする拷問を受けました。「当時を口にすることは苦痛の極地」と、被害について詳しく語れませんでした。「日本は戦後六十年の間に学ぶべきことを学んできたのか」と厳しい言葉を投げかけました。



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