2008年6月11日(水)「しんぶん赤旗」

国民の納得得られず

TV朝日系 小池氏が後期医療批判


 日本共産党の小池晃政策委員長は九日放映の、テレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」に出演し、後期高齢者医療制度について、他党議員らと議論しました。

 番組のテーマは「後期高齢者医療制度に物申す!〜国民の怒りSP〜」。制度の問題点が次々と紹介され、小池氏は「七十五歳で切ってしまうやり方が国民の納得を得られない」と発言。議論を聞いた司会のたけし氏が「理想的には七十五歳になったら(医療費は)確実にタダだよね」と述べると、会場から大きな拍手が起こりました。

 保険料を滞納した場合七十五歳以上からも保険証を取り上げることについて、小池氏は「いままでは保険料を滞納しても七十五歳以上の人からは取り上げていなかったのに、突然取り上げる」と強く批判。「七十五歳以上の人は病院に行けなかったら死んでしまう。いままでは取り上げなかったのに、なぜ取り上げるのか」と追及しました。

 公明党の坂口力元厚労相は「保険料は支え合いだから出さないといけない」などと発言。自民党の衛藤晟一参院議員が「悪質な場合だけだ。取り上げるわけない」と述べたのに対し、小池氏は「それなら法律に書かなければいい」と反論しました。

 制度を運営するために都道府県ごとにつくられた広域連合について議論になり、小池氏は「制度の運営を都道府県が拒否したので、広域連合という非常に責任のあいまいな存在ができた」と発言。「全国四十七カ所に天下りができる。厚労省の役人にとっては天下り先確保の格好の手段だ」と批判しました。

 また小池氏は、広域連合の議会に住民の声が届きにくい問題点を指摘し、「七十五歳以上の人が選挙で議員を選ぶ制度にすれば、保険料を下げろという声を反映する議会になる」と述べました。



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