2008年6月2日(月)「しんぶん赤旗」
全国ネットを再建
廃棄物処分場問題 交流集会開く
「廃棄物処分場問題全国ネットワーク」の再建総会と同ネットワーク主催の第十三回処分場問題全国交流集会が五月三十一日と一日の両日、香川県土庄町の豊島で開かれ、約二百人が参加しました。
同ネットワークは一九九四年に結成し、産業廃棄物の不法投棄の解決に力を尽くしてきました。この二年間は活動を休止していました。
三十一日の再建総会では、二〇〇三年の改正から五年が経過した廃棄物処理法などの抜本的な見直しと、産廃特措法の延長に向けたとりくみをすすめることを決めました。
岐阜県椿洞、福井県敦賀など全国で問題になっている不法投棄産廃について、全面撤去を求める運動をすすめることなどを決め、再建を確認しました。
一日の全国交流集会では、不法投棄産廃などの原状回復を求める運動のとりくみについて、豊島からの特別報告の後、全国で運動している団体から報告がありました。
豊島住民会議の安岐正三氏は、「有害産廃は、孫子のためにも瀬戸内海のきれいな自然を守るためにも、原状回復をさせるため最後まで頑張る」と決意を述べ、「誤りを繰り返させないよう、みんなで運動を強め自然を守ろう」と訴えました。
全国からの報告では、「産廃の封じ込めでは将来深刻な環境汚染が問題となる」と共通した認識が語られました。

