2008年6月1日(日)「しんぶん赤旗」

食の安心・安全へ出番

東京 全国食健連が総会


 食に関係する労働組合や女性・農民団体、学者・研究者らで組織する全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)の第十九回総会が三十一日、東京都内で開かれました。

 主催者あいさつした農民連の白石淳一会長は、世界的な食料不足の深刻化のなか、外国産米を輸入する一方で稲作減反の強化をすすめる日本の異常さを指摘し、「もう世界から買いあさりはできない。民衆に怒りをかうだけだ」とのべました。食料の自給率向上など安全・安心のための食料主権の運動をすすめる食健連の出番だと訴えました。

 情勢報告と活動提案した全国食健連の坂口正明事務局長は、中国製ギョーザ中毒事件や米価暴落問題などで農民連食品分析センターや食健連事務局にマスコミから問い合わせが相次ぐなど食健連運動が注目されていると紹介しました。輸入自由化と価格保障を廃止してきた農政が予想通り破たんしてきたと強調。「活動に確信をもち、生産増へ政策転換の運動をし、地域で楽しく活動し仲間を増やそう」と呼びかけました。

 当面の運動では、地球温暖化と食料危機の解決が重要議題になる七月のサミットにむけた国際民衆の共同行動(エコ・グリーン・ウエーブ)で宣伝と対話を広げることを確認しました。

 討論では、「地産地消都市宣言」のあとに旧市町村ごとの振興計画をたてる(愛媛県)、菜の花での食育(愛知県)などの報告とともに、畜産危機打開の共同や、給食や飲食店に地場産を広げる決意が出ました。研究者や漁業関係者でつくる「二十一世紀の水産を考える会」が食健連に入会し、紹介されました。

 総会後のレセプションには日本共産党の高橋千鶴子衆院議員が参加し、交流しました。


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