2008年5月30日(金)「しんぶん赤旗」

細菌性髄膜炎

ワクチンで子ども守れ

定期接種化を求め集会


 細菌性髄膜炎から子どもを守る会(田中美紀代表)は二十九日、東京・永田町の国会内でワクチンの早期定期接種化を求める集会を開き、約五万四千人分の請願署名を衆参両院議長に提出しました。


 同守る会によると、日本国内で細菌性髄膜炎にかかる子どもは、年間約千人近くにのぼります。そのうち5%が死亡し、約20%が後遺症に苦しんでいます。

 細菌性髄膜炎になる原因の一つは、b型のインフルエンザ菌(ヒブ)ですが、ヒブワクチン接種によって予防できます。日本では、ヒブワクチンの定期的な予防接種は行われていません。そのために、守る会は、予防接種法に定期接種対象疾患に位置付けることを求めています。

 千葉大学医学部付属病院小児科の石和田稔彦氏が「ヒブ感染症の現状とヒブワクチン」と題して講演し、予防接種の大切さを訴えました。

 二歳の娘を亡くした父親は「三九度の熱を出し『風邪かな』と思っていたら多臓器不全になり亡くなりました。言葉がありません。予防接種で防げる命と知り、こうした悲劇を繰り返さないために定期的な予防接種を実現してほしい」と訴えました。

 全国保険医団体連合会の住江憲勇会長が医師の立場から早期実現を訴えました。

 日本共産党の小池晃参院議員が「昨年七月に質問主意書を提出してワクチンの公費による定期接種化を求めました。定期予防接種はアジア諸国など百カ国近い国で行われており、安全性・有効性は明らかです。超党派で実現に全力をあげたい」とあいさつしました。

 ほかに自民党、公明党、民主党、国民新党の国会議員があいさつしました。


 細菌性髄膜炎 日常的に存在するインフルエンザ菌b型と肺炎球菌によって発病します。発熱以外に特別な症状がみられない場合が多く、早期診断が困難です。治療は起因する菌に有効な抗生物質を大量投与します。インフルエンザ菌b型が原因の場合3%から5%、肺炎球菌の場合10%から15%の死亡率です。生存した場合でも10%から20%に脳と神経に重大な損傷が生じて、水頭症、難聴、脳性まひ、精神遅延、けいれんなどを引き起こします。



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