2008年5月27日(火)「しんぶん赤旗」

後期高齢者医療制度

即時撤廃求めアピール

沖縄県老人クラブ連合会


 沖縄県老人クラブ連合会(県老連・花城清善会長)は二十六日、県庁内で記者会見し、後期高齢者医療制度の即時撤廃を求めるアピールを発表しました。花城会長は「高齢者が生きていて良かったと思えるようにしてほしい」と訴えました。

 県老連は、県内六地区の老人クラブ連合会に加入する約七万人で構成。アピールでは、同制度の問題点として、七十五歳以上の国民健康保険などからの追い出しや保険料の年金天引き、低所得者からの保険料徴収、保険証取り上げなどを列挙。「医療費抑制のためとして、年齢を重ねただけで『いずれ死ぬ』とばかりの制度を私たちは絶対に認めることはできません。いのちと健康を年齢で差別する、そのような国・政治に未来はないといわなければなりません」と厳しく批判しています。

 記者会見で山田君子副会長は「弱い者ばかりを集めて保険をつくれば将来、壁にぶつかって崩壊するのは目に見えているという声が多い。政府は狼狽(ろうばい)して、(『見直し』として)付け焼き刃で何とか自分たちの立場を良くしようとしているのが見える」と話しました。

 同制度に対しては野党四党が共同して廃止法案を今国会に提出。与党は時限的な凍結などの「見直し」で対応しようとしています。この点について県老連の神山本榮副会長(県中部地区老人クラブ連合会会長)は「後期高齢者医療制度に対しては全県の老人クラブ連合会が反対。人命を軽視する国会議員は要らない」と語りました。



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