2008年5月13日(火)「しんぶん赤旗」
米ミサイル防衛基地
反対、7割近く
チェコ
チェコで米国のミサイル防衛(MD)レーダー基地に反対する世論は依然、七割近くであることが十一日、明らかになりました。
公営のチェコ・テレビが実施した世論調査によるものです。同調査によると、レーダー基地建設に絶対反対が44%、どちらかといえば反対が21%となり、合わせて七割近くが反対しています。
これに対し、はっきりと賛成は4%、どちらかといえば賛成が14%。反対が賛成を四倍近く上回りました。
これまでの世論調査でも反対意見が圧倒する勢いですが、市民民主党主導のチェコ政府は七月半ばまでにはレーダー基地に関する協定を米国と結びたいとしています。
これに対し、草の根からの反対運動が盛り上がっているのをはじめ、政党レベルでもチェコ・モラビア共産党などが強く反対しています。
米国のチェコ、ポーランドでのMD基地建設に対してはロシアのミサイル能力をけん制するものだとして、ロシアが強く反発しています。

