2008年5月12日(月)「しんぶん赤旗」
希望ある社会 自分の手で
テレ朝系 不破さん、若者にメッセージ
戦後を生き抜いてきた政治家が若い人に語る―テレビ朝日系「サンデープロジェクト」が番組二十周年スペシャル企画として十一日に放送した「激動の歴史を語る」。日本共産党の不破哲三前議長(78)が、中曽根康弘元首相(89)、土井たか子元衆院議長(79)と語り合いました。(発言詳細)
スタジオには、学生五十七人が同席。司会者が「日本の未来に希望が持てるか」と問いかけると、希望が持てると持てないが半々の結果でした。
その学生たちに、どんなメッセージを送るか。不破さんは、自らの青年時代とも比較してこんな言葉を贈りました。
不破 われわれの若いころ、あの時代は社会も貧しかったですよ。われわれの生活もものすごく貧しかったです。だけど、新しい社会をどうつくるのかということにつながるエネルギーはみなぎっていましたよね。
だから私は、社会とか政治とかを与えられたものとして、そのどこに自分の居場所があるかということではなくて、居場所のないような社会は変えて、居場所のある社会をつくる。自分で夢と希望の条件をつくるというつもりで、現在を見てほしいと思うんですね。
今の社会の貧しさを自分の貧しさにしちゃいけないんですよ。今の社会が貧しければ、豊かな可能性が出る社会に変えられるのが国民主権なんだから。国民主権の主権者に若い人たちがどんどんなってほしい。
不破氏の話に、中曽根元首相も「その通りです」と応じました。
番組終了後、学生たちに「ご苦労さま」と声をかけた不破氏。すると学生からいっせいに「ありがとうございました」という声があがりました。