2008年5月12日(月)「しんぶん赤旗」

“つながろうよ” 若者メーデー

東京・270人参加


 「弱い立場同士、連帯して社会を変えよう」。全国青年大集会(十月五日開催)のプレ企画「TOKYO若者メーデー」が十一日、東京都内で開かれました。労組や青年団体でつくる10・5全国青年大集会東京実行委員会の主催で二百七十人が参加しました。

 青年らがパネリストになって実態やたたかいを交流。全国チェーンの美容室ASH(アッシュ)で働く柳勝也さん(23)は一日十六時間労働で手取り月十四万円。首都圏青年ユニオンに入り社員全員に未払い残業代の一部を払わせたと語り、「一人でも声をあげれば変えられる。人間として扱われる労働環境をつくりたい」と語りました。

 「将棋のこまのように働かされた」と語ったのは、安売り店「SHOP99」の元店長の清水文美さん(28)。休日が月に一回しかなく、残業代などの支払いを求めて提訴しました。「組合に入り、間違いはただしていこうと気持ちが変わった」

 グッドウィルで日雇い派遣をしていた柿田彩さん(25)は、週六回勤務でも十三万円で親に生活費を援助してもらわなければならなかったとのべ、「つながって政府や企業に訴え、社会にアピールしていかねばと思う」と語りました。

 笹山尚人弁護士は、青年が連帯する場と労働者を保護する法改正が求められていると指摘。「現行の労働法を守らせるだけでも改善できることは多い」とのべ、たたかいを呼びかけました。

 会場からもケーキ職人や介護福祉士、大学院生らが実態を訴え、「発言を聞いて勇気づけられた」と語りました。



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