2008年5月8日(木)「しんぶん赤旗」

50年の重みをかみしめ

平和大行進スタート


 「半世紀の伝統を受け継ごう」と六日、五十周年を迎えた二〇〇八年原水爆禁止国民平和大行進がスタートしました。東京・江東区の夢の島(東京―広島コース)と北海道・礼文島(北海道―東京コース)から二コースが出発し、七日はそれぞれ東京都内から川崎市までと、北海道稚内市を行進しました。今後、全国十一幹線コースと各地の網の目での行進が繰り広げられます。

写真

(写真)夢の島を出発する2008年国民平和大行進=6日、東京都江東区

 緑がまぶしい晴天の東京・夢の島には色とりどりののぼり旗や、メッセージを書いた黄色のうちわを手にした千四百人が集まりました。

 岡山県から参加した倉敷医療生協の男性は、「昨年、原水爆禁止世界大会に初めて参加し、被爆者の証言をきき、なにか行動しなくてはと思ったんです。平和な世の中にするために、この行進はずっと続けなくてはと思う。五十年間続いているこの行進の重みをかみしめ、自分も歩きます」と語ります。

 主催者あいさつした世界大会運営委員の野口邦和さん(日本科学者会議)は、核兵器廃絶を願う人なら誰でもどこからでも参加できる平和行進の原点に立ち返って共同を広げ、二〇一〇年の核不拡散条約(NPT)再検討会議に向けて「核兵器のない平和で公正な世界」めざしてとりくみを強めようと訴えました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp