
2008年4月29日(火)「しんぶん赤旗」
地方選 定数1で勝利
悪政に立ち向かう党へ期待
市田書記局長が会見
![]() (写真)記者会見する市田忠義書記局長(左)と穀田恵二国対委員長=28日、国会内 |
日本共産党の市田忠義書記局長は二十八日、国会内で記者会見し、衆院山口2区補欠選挙の結果と、埼玉県議選の再選挙、新潟県上越市議選で党候補が一人区・二人区で当選したことについて、党の考えを述べました。
民主党候補が当選した山口2区補選について市田氏は「自民党が公認し、公明党が推薦した候補が大差で敗れたことは、福田・自公政権が続けてきた数々の悪政に対する県民の批判のあらわれだ」と指摘しました。
とりわけ、年金からの保険料天引きが始まった後期高齢者医療制度や、政府・与党が道路特定財源を二〇〇九年度から一般財源化するといいながら、十年間も道路特定財源を続けることを前提にした法案を再議決すると公言している問題、人間らしい働き方を壊す派遣労働などの問題に国民の怒りが広がったと強調。「なんとか福田・自公政権にノーを突きつけたいという国民の思いが、このような結果につながったのではないか」と述べました。
市田氏は、定数一の埼玉県議選西5区(ふじみ野市旧上福岡市)の再選挙で、自民、民主の候補者を抑え党候補が当選し、上越市議選では、定数一の吉川区と、定数二の頸城(くびき)区でも当選した意義を強調。国の悪政に堂々とものを言える政党・候補者でなければ、市民の暮らしも地域経済も守ることはできないことに共感が広がったと指摘しました。
同時に、こうした論戦上の問題とともに、地元の党組織が、広い市民の要求とあわせて綱領を語り合い、日本共産党を丸ごと知ってもらう集いを系統的に行い、「しんぶん赤旗」読者や党員拡大に力を尽くしてきたことも指摘し、「次の国政選挙を考えたときに、非常に教訓的だ」と述べました。