2008年4月22日(火)「しんぶん赤旗」

「第4次厚木爆音訴訟」

924人が追加提訴

横浜地裁


 米空母艦載機や自衛隊機の爆音被害の問題で二十一日、在日米海軍と自衛隊が共同使用する厚木基地(神奈川県大和市、綾瀬市)周辺住民九百二十四人が、国に米軍機と自衛隊機の飛行差し止めと損害賠償を求める「第四次厚木爆音訴訟」で、横浜地裁に追加提訴を行いました。

 すでに提訴している住民と合わせ原告数は、総計で七千五十四人となりました。

 同訴訟は民事訴訟と行政訴訟で飛行差し止めを、民事訴訟で損害賠償を求めています。

 原告には、神奈川県大和、綾瀬、座間、海老名、藤沢、相模原、茅ケ崎、東京都町田の八市の住民が参加。横浜市中区の関内駅前から地裁まで行進しました。

 訴状提出後、地裁前で藤田栄治原告団長は日本はじまって以来、最大規模の訴訟団となり、「社会的にも大きなたたかいで、大変な責任感をおぼえます」と表明。「防衛省ですら厚木基地の爆音被害を受けているのは二百四十万人にのぼるといっている。そういった人たちの思いもこめて爆音被害の実態を訴えていく裁判ではないか」とのべました。

 追加提訴した町田市の田中佑幸(ゆうこう)さん(70)は「何が何でもやるしかない」と意気込み、妻の富美江さん(71)は「キーンという音で耳もさることながら、心臓がドキッとする」と語りました。

 第一回口頭弁論は五月十二日午前十時から横浜地裁で行われます。



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