2008年4月10日(木)「しんぶん赤旗」

憲法守れ“9の日”行動

リレートークなど数百カ所


 憲法改悪反対の国民世論を広げ、改憲派の息の根を止めようと九日、憲法九条にちなんだ「9の日」宣伝行動が全国数百カ所でくりひろげられました。労働組合、民主団体でつくる憲法改悪反対の共同センターや、九条の会、日本共産党などのメンバーが、駅前やスーパー前でビラを配り、憲法署名をよびかけました。

 「9の日」行動は、教育基本法改悪反対のたたかいを契機に各地で定着しました。二〇〇五年末に十数カ所で始まった大阪府では、現在八十カ所にまで広がっています。愛知県では約九十カ所で、埼玉県では約四十カ所で行われています。

 読売新聞の「憲法」世論調査では「憲法改正」反対が賛成を十五年ぶりに上回りました。「9の日」宣伝行動の広がりは、こうした世論の変化をつくりだす力になっています。

愛知

繁華街など88カ所

 愛知県では、早朝から夕方までJRや名鉄、地下鉄駅や繁華街、ショッピングセンター前など八十八カ所で九条宣伝を行いました。チラシ配布や署名とともに、リレートーク、各戸訪問対話、原爆パネル展、花見客への憲法署名の訴えなど、多彩に取り組みました。

 名古屋市の千種・名東地域では、憲法改悪反対共同センターや地域労連などが中心となり、五駅で早朝宣伝。九条の会や新日本婦人の会が参加しました。

 夕方には、千種区の今池交差点で各団体共同の「ピースウエーブ in IMAIKE」が行われ、ペンライト、平和の歌声、のぼり旗や横断幕などでアピールしました。

 守山区の会社員(22)は「九条変えたら国に協力しません」と話し、署名しました。

大阪

80カ所超える駅頭

 九条改憲に向けて海外派兵恒久法づくりなどをすすめる政府・与党の狙いを阻止しようと、大阪憲法会議・共同センターが九日、府内八十カ所を超える駅頭でおこなった恒例の「9の日宣伝」で、多くの通行人が署名に応じました。

 大阪駅北口前での宣伝には市民ら約十人が参加。女優の宮沢りえさんのメッセージが掲載されたビラを配りながら署名を呼びかけました。就職活動中に足を止め熱心に話を聞いていた男性(19)は、「ぼくも平和がいい。真剣に考えたい」と語り、初めて署名しました。

 日本共産党の宮本たけし衆院比例候補が応援に駆けつけ、各団体の代表らとともに訴えました。

 憲法について考える機会が「あんまりない」という帰宅中の女性(19)=和泉市、専門学校生=も、「戦争反対。(改憲で)悪くなるのはよくない」と、署名しました。


 「9の日」宣伝行動 憲法九条にちなんで、九日、十九日、二十九日の九のつく日に行う憲法改悪反対・憲法を生かそうとの継続的な宣伝行動です。二〇〇四年九月に発足した憲法改悪反対共同センターは、「9の日」宣伝の実施個所の拡大をよびかけています。



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