2008年4月5日(土)「しんぶん赤旗」

原発直下に活断層

“日本以外にない”

吉井議員に政府答弁


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(写真)質問する吉井英勝議員=4日、衆院内閣委

 活断層が直下にあるような原発は、日本以外、世界のどこにも無い―。日本共産党の吉井英勝衆院議員が四日、内閣委員会で質問したのに対し、経済産業省原子力安全・保安院の佐藤審議官が答えました。

 吉井議員は、多くの原発の直下やすぐ近くに大きな地震を起こす可能性のある活断層があると電力会社などが先月末、国に報告した問題を取り上げました。

 吉井議員は、日本原子力発電敦賀原発や関西電力美浜原発、日本原子力研究開発機構の「もんじゅ」の直下に活断層が走っていることを指摘。米国では法律で活断層の真上に建物などをつくってはいけないと定めていることを紹介したうえで、日本以外の国で、活断層の上に原発をつくっているところがあるかと質問しました。

 佐藤審議官は、米国に活断層から約五キロメートルのところに原発があると答弁。日本のように活断層直近に原発を立地している例はないことが明らかになりました。

 吉井議員は、直下に活断層が確認された敦賀原発で3、4号機の増設を認めるべきではないし、もんじゅの運転再開はやめるべきだと、国の見解をただしました。

 原子力安全委員会の鈴木委員長は、「これから建設する敦賀原発3、4号機については特別厳格に精査したい」と述べました。


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