2008年3月30日(日)「しんぶん赤旗」

北海道滝川 生活保護不正支給

賠償求め住民監査請求


 北海道滝川市が生活保護費を不正に支給していた問題で、市民が真相解明と損失の補てん・賠償を求める住民監査請求を行うことになりました。住民監査請求を市民によびかけているのは小松均さん(64)=元建交労道本部副委員長=ら八人で、二十八日、市内で記者発表しました。

 滝川市の暴力団組員(42)とその妻(37)は二〇〇六年三月から〇七年十一月にかけて、「通院移送費」などの名目で二億四千万円もの生活保護費を市からだまし取り、逮捕されました。保護費を組員夫婦に不正に支給し続けていた実態が明らかになり、田村弘市長は減給処分に。市民からは真相解明と市長の辞任を求める声が上がっています。

 よびかけ人は「滝川の事例が移送費の改悪と生活保護申請の窓口での排除に利用されている。生活保護行政の改悪を許さない運動と結んで、真相解明と損害の補てんを市民の税金ではなく市長ら責任ある者が行うよう求め、住民監査請求を広く市民によびかけていきたい」と語りました。



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