2008年3月29日(土)「しんぶん赤旗」

新銀行東京 400億円追加出資

自公賛成 本会議可決

都議会


 東京都議会は二十八日の最終本会議で、新銀行東京に四百億円を追加出資する補正予算案を、記名投票の結果、自民、公明両党の賛成多数(六十七票)で可決しました。日本共産党、民主党、生活者ネットワークなどは反対(五十五票)しました。自民党の二人は本会議を欠席しました。日本共産党は追加出資を強行した石原慎太郎知事への不信任決議案を提出し、自民、民主、公明、生活者ネットの反対多数で否決されました。

 日本共産党の小竹ひろ子都議は、追加出資案の採決に先立つ討論で、新銀行の破たんについて、設立時に知事側近らが作った「マスタープラン」が開業三年後赤字とした原案を「黒字」に直すなど、都が過大な計画を旧経営陣に押しつけたことを批判しました。

 追加出資についても、四百億円のほとんどがファンド事業など高リスク事業に使われ、新銀行の「再建計画」が現在の融資先中小企業から貸しはがしするものになっていると指摘。「銀行の存続は、知事のメンツのためだ。こんな銀行に存在意義は全くない」とのべました。

 小竹都議は、「(追加出資反対の)世論を気にしていたら政治なんかできない」と居直る知事の言動にふれ、「知事の資格はなく、不信任に値する」と批判しました。

 自民党は「大局的長期的見地から苦渋の選択をせざるを得ない」と弁明。公明党は「旧経営陣の責任はあるが、われわれ議会と知事の責任も重大だ」とのべました。


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