2008年3月27日(木)「しんぶん赤旗」

関門海峡道 中止せよ

共産党、国交省に要請


 無駄な海峡横断道路計画が国会論戦の焦点になるなか、福岡県北九州市と山口県下関市を結ぶ「関門海峡道路」について日本共産党は二十六日、国土交通省に建設計画を中止するよう要請しました。

 この政府交渉には、同海峡道路問題を追及した仁比聡平参院議員をはじめ、赤嶺政賢衆院議員、中林よし子衆院中国比例候補、田村貴昭九州・沖縄比例候補と二県の県議、市議が参加しました。

 仁比氏の国会質問などで、関門海峡道路は現在ある関門橋に続くむだな計画で、道路特定財源で詳細な建設計画が作成されていたことが明らかになっていました。要請書では(1)関門海峡道路は国土形成計画や道路中期計画から除外し、建設計画は白紙撤回すること(2)過去実施された調査結果をすべて明らかにすること(3)道路特定財源は一般財源化すること――を求めました。

 政府交渉の席上、水野純次山口県議や真島省三福岡県議、石田康高北九州市議団長、近藤栄次郎下関市議団長らが「地元負担も当然ある。なぜ計画や調査の内容を説明してこなかったのか」などと国交省の対応を批判しました。

 応対した道路局企画課道路経済調査官の西川昌宏課長補佐は、「報告書はわれわれの業務の検討成果をまとめたもの。広くお見せするという趣旨でつくられたものではない」と弁明しました。各自治体との協議については調査して回答するとしました。仁比氏は「毎年調査しているが、事業主体の問題でも可能性がないのなら一切必要ない。巨額の税金をつぎ込む計画は中止すべきだ」と改めて求めました。



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