2008年3月23日(日)「しんぶん赤旗」

住民投票求める署名運動

イラク帰還兵も訴え

横須賀


 原子力空母配備の是非と安全性を問う住民投票の実現に向けて署名運動が取り組まれている神奈川県横須賀市で二十二日、初来日した「反戦イラク帰還兵の会」のジョー・ウィラーさん(31)が応援に駆けつけ、「米原子力空母の横須賀配備を阻止する三浦半島連絡会」の人たちとともに、住民投票条例制定の直接請求署名を市民に呼びかけました。

 横須賀中央駅前で宣伝したウィラーさんは、駅前を通る人たちに、「原子力空母が来ることや安全性についてみなさん一人ひとりが意思を表明することは認められている権利です。市民一人ひとりが意思を表明する保障を求める運動を支持したい」と訴え、「原子力空母は過去に事故を起こしているし、自衛隊のイージス艦も事故を起こしている。誰かが反対の声をあげなければならないし、市民が問うことが大事」と強調しました。

 これに先だちウィラーさんは午前、同「連絡会」事務所を訪れ、連絡会の人たちの案内で米海軍基地や自衛隊施設を一望できる高台、脱走米兵が関与している疑いのあるタクシー運転手が殺害された事件現場を回りました。ウィラーさんは「横須賀は海も近くて景色もきれいだと思う。そのなかで軍の施設が醜い姿だ。その醜さは米兵犯罪も含めて、市民の日常生活に影響を与えている」と感想をのべました。



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