2008年3月16日(日)「しんぶん赤旗」

イラク 侵略戦争5年

外国軍は即時撤退を

世界各地で行動開始


 米、英連合軍などのイラク侵略戦争開始から五年となる二十日を前に十五日、世界各地で反戦行動が始まりました。

 オーストラリア東部シドニー南方ウランゴングのショッピングモール内では十五日、約二百人の市民が集会を開きイラク、アフガニスタンからの米英両国軍、豪州軍などすべての外国軍隊の即時全面撤退を要求しました。

 集会には老若男女が参加し、女子高校生が「オーストラリア政府はイラクから軍隊を全面的に引き揚げるべきだ。戦争のない世界をつくるために若者の間で草の根からの反戦運動を広げていきたい」と発言。参加者の共感と激励の拍手に包まれました。

 フィリピンでは十五日、マニラ首都圏ケソン市はじめ全国各地でストップ戦争連合のよびかけで、「米国のイラク、アフガニスタンでの戦争ノー」、「米比合同軍事演習反対」を訴える反戦行動が始まりました。

 英国でも十五日にロンドン、グラスゴーで反戦集会とデモがおこなわれます。

市民の殺害 日常化

証言集会 米帰還兵が謝罪

写真

(写真)14日開かれた帰還兵の証言集会=メリーラ ンド州シルバースプリング(鎌塚由美撮影)

 【ワシントン=鎌塚由美】帰還兵たちによる証言集会「ウィンター・ソルジャー」二日目の十四日、ジュネーブ条約などに基づいて米軍が定めている「交戦規則」が戦場で徐々に緩和され、イラク市民の殺害が日常化していった経験が口々に語られました。十六人の帰還兵が証言し、「イラクの人々に謝罪する」と語りました。

 イラクに三度派兵されたジェイソン・ウォッシュボーンさん(元陸軍)は、侵攻直後には「標的が戦闘員であることを確認」するなどの「交戦規則」が強調されていたが、戦争の長期化と「負傷兵の増加に伴い、目にしたものすべてに発砲することが許可されるようになった」と証言。海兵隊員(三等軍曹)だったジェイソン・ラミューさんも「侵攻後、交戦規則は徐々に消滅した」と述べ、上官から「警戒を感じる場合は誰でも撃ってもよい」と聞かされたと語りました。二〇〇四年二月からの二度目の派兵で、司令官が「殺す必要のあるものは殺害する」と説明したといいます。

 ジョン・ターナーさん(元海兵隊)は、銃撃で顔面が破裂し上半身が判別できなくなっている運転手の姿や、自らが初めて殺害した一般市民の青年の写真を「戦利品」のように撮影したと証言。「罪のない市民を殺害してしまったことを謝罪する」と語りました。

 クリフトン・ヒックスさん(元陸軍)は、屋根からの銃撃音を聞いて攻撃した住宅が、結婚披露宴の最中だったことが判明した「事件」に言及。殺害した三人の中には小さな女の子がいたと語り、「十代の米軍兵士がイラクで六歳児を射殺する。イラクでは日常のように起こっている」と語りました。

 司会を務めたジャバール・マックルーダーさん(現役州兵)は、市民殺害は「腐ったみかん(不良米兵)による特別な事例でも、非公式な政策や指導力の欠落でもない。占領の帰結だ」と指摘。「今こそイラクから撤退させるべきだ」と結びました。



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