2008年3月6日(木)「しんぶん赤旗」

新銀行東京

「早急に整理」57%

中小企業家同友会調べ


 東京都が新銀行東京に四百億円追加出資しようとしている問題で、中小企業経営者でつくる東京中小企業家同友会は五日、アンケート結果を公表しました。アンケートは二千二百社の経営者を対象に、二月二十八日から緊急に取り組んだもので、四日までに回答のあった百六十二社について集計しました。

 これによると、「中小企業のため」として石原慎太郎知事の主導で設立した新銀行について、「中小企業に役立っている」は9%で、「役立っていない」とする回答は62%になりました。

 新銀行利用の有無は「ある」10%に対し、「ない」90%でした。「ない」と答えた経営者のなかには、「検討したが条件が合わなかった」(10%)、「新銀行東京に借りると企業にマイナスイメージ」(8%)という答えもありました。

 新銀行の今後については、「存続させ、業務を改善させる。四百億円は必要」とした回答は19%。「金融庁とも相談し早急に整理した方がよい」が57%で、「存続させるが四百億円の追加出資は多すぎる」が9%でした。

 アンケートへの意見では「増資されても、また何年かしたらまた不足ですというに決まっている」「四百億円は福祉に回した方がいい」などのコメントが多く見られます。

 また、新銀行を利用しようとしたが条件が合わずやめた経営者から「年利7%の提示があったが、高すぎると思いやめた」「決算が赤字の場合、融資はできないといわれた」などの声が寄せられました。


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