2008年3月5日(水)「しんぶん赤旗」

米軍辺野古新基地建設

アセス方法書追加資料へ

沖縄県が意見提出


 沖縄県は四日、名護市の米軍辺野古新基地建設にかかわる環境影響評価方法書の追加・修正資料についての意見を県文化環境部長名で沖縄防衛局調達部長あてに送付しました。防衛局はこれを受け、現況調査に着手する方針です。意見は、二十六項目百一件。

 ジュゴンについては「生活史に関する調査を複数年実施すること」としました。ジュゴンの海草藻場の利用状況にかかわる調査については、来遊を確認する機器の内容、当該機器の種類別の設置地点・設置数、時期、期間メンテナンス等の方法について具体的に明らかにすることを求めました。調査手法として、航空機を用いることについては、正確に把握できないことも考えられるためジュゴンへの影響が小さい手法を十分検討し慎重に調査すること、作業時間は日の出一時間程度後から日没一時間程度前までの間で設定することとしています。

 海藻草類についても、「複数年の調査を実施すること」としました。また、経年変動についても十分に把握することを求めています。

 各項目に入る前の前文では、作業ヤードや航路浚渫(しゅんせつ)、海上ヤードの建設について「環境影響が回避・低減される代替案を検討し再考する必要がある」としました。また、追加・修正資料で初めて明記された集落上空の飛行に対しては「民間地上空の飛行ルートを回避するという名護市長及び宜野座村長との基本合意を誠実に履行する必要がある」と意見を付けました。



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