2008年3月1日(土)「しんぶん赤旗」

客観的事実公表せよ

イージス艦事故で赤嶺議員

衆院予算委


 日本共産党の赤嶺政賢議員は二十九日の衆院予算委員会で、イージス艦「あたご」の衝突事故で情報の隠ぺいや二転三転ぶりが相次ぐ防衛省の対応を批判し、客観的な事実を国民に明らかにするよう求めました。

 防衛省は、“海上保安庁から捜査の核心に触れるような内容の公表は控えるよう要請されている”ことを口実に、明らかにすべき情報の公表を拒んでいます。これに関して海上保安庁の岩崎貞二長官は、「二月二十三日、防衛省に事故原因の核心に触れるような内容の公表は控えてほしいと申し入れた」としつつ、「客観的事実や一般論まで公表を控えろということではない」と述べ、客観的事実の公表は問題ないとの見解を示しました。

 赤嶺氏は、それにもかかわらず石破茂防衛相が事故当日の十九日に「あたご」の航海長から事情聴取を行ったことを一週間にわたって隠し、「乗組員と接触していない」とウソまでついていたことをただしました。

 石破氏は、「当然のことを当然のように行っただけ。隠すつもりはない」と開き直りました。赤嶺氏は「それでは国民に説明する必要などないと言っているのと同じだ」と批判しました。

 赤嶺氏は、「あたご」が常時記録している日付・時刻・位置・速力・船首方位などの航行情報について、「機械的に記録された変えようのないもの、捜査に影響を与えないものであり、公表すべきだ」と求めました。



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