2008年2月27日(水)「しんぶん赤旗」
スズキ本社
違法な詰め込み職場
ひらが氏ら労基署に申告
日本共産党の、ひらが高成衆院東海比例予定候補(静岡8区重複)とスズキの労働者らは二十六日、浜松労働基準監督署にたいし、スズキ本社(浜松市)内の職場環境が違法な過密状態にあると申告し調査・是正を求めました。また、一九九七年度以降、同労基署が四回にわたる是正指導にもかかわらず、サービス残業を繰り返す同社への労働基準法に基づく処分を申し入れました。
ひらが氏、スズキ労働者の久米信雄氏、太田泰久・憲法を生かし働きやすい職場をめざすスズキの会世話人が参加しました。
ひらが氏らは、党スズキ委員会のアンケートで、本社の生産技術部門で働く労働者から「一フロアに人を詰め込みすぎて心身ともにキツイ。空気が悪くて酸欠のよう。千人以上がいて血圧が高くなったり体調不良が多い」の記入や「私たちはブロイラー扱いだ」「あそこは異常だ」との声を紹介しました。
同事務所の一フロアには、五部門計八百五十三人が働き、労働安全衛生規則の定める労働者一人当たりの空間十立方メートル以上にたいし、推定約八立方メートルしかなく、快適な職場環境形成を義務づけた労働安全衛生法第七一条二にも反すると指摘しました。
太田氏は、昨年十二月、同労基署に調査指導を求めた、サービス残業問題と、生産ラインの故障などによる昼食時間の突発的変更の是正について、同労基署の指導により一部を除き是正されたことも紹介しました。