2008年2月23日(土)「しんぶん赤旗」

米兵少女暴行

事件根絶へ手つなぐ

国会内緊急集会 基地撤去誓う


 安保破棄中央実行委員会は二十二日、国会内で、沖縄で起きた米海兵隊員による女子中学生暴行事件に抗議する緊急集会を開き、四十八団体から八十人が参加しました。

 主催者あいさつで全労連の柴田真佐子副議長は、「十四歳の少女が負った深い傷、これからの人生を思うと心が痛みます。責めを負うべきは加害者です」とのべ、「米兵犯罪から国民を守るには日米安保条約の廃棄、米軍基地の撤去しかありません。憲法九条を守り平和に暮らせる日本へ運動をすすめましょう」とよびかけました。

 日本共産党の赤嶺政賢衆院議員が事件の経過を説明し、国会情勢を報告しました。赤嶺氏は、米海兵隊が出て行かない限り事件はなくならないとのべ、基地をなくすたたかいを集約していくことが必要だと強調。日本政府が「起こってはならない事件だ」といいながら、安保条約を絶対視する態度を批判しました。

 米兵犯罪の被害者らが体験を語ると、参加者らは目頭を押さえながら聞き入りました。

 妻を殺され、裁判をたたかう神奈川県横須賀市の山崎正則さんは、「妻が殺されたあとも横須賀では米兵による事件が起きている。裁判に勝って無念を晴らしたい」と話しました。米軍横須賀基地の米兵に暴行された日本在住の外国人女性は、「被害にあった子どもたちや女性にかわり話し続ける」と語りました。

 千葉県平和委員会の紙谷敏弘事務局長がイージス艦衝突事故について報告しました。

 参加者は、「二度と私たちのような被害者をつくらないでほしい。しっかり手を結び合い、基地をなくすまでがんばる」(米軍犯罪被害者の会)、「私たち女性、母親は事件を絶対に許さない」(新婦人)、「沖縄の憤りを日本中のものにして基地撤去を」(全商連)と発言しました。

 集会には日本共産党の仁比聡平、井上哲士両参院議員が参加しました。



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