2008年2月22日(金)「しんぶん赤旗」

後期高齢者医療 怒り広がる

512議会決議 署名310万

中央社保協全国会議で報告


 中央社会保障推進協議会(中央社保協)の二〇〇八年全国代表者会議が二十一日、東京都内で開かれ、中央団体、都道府県などの代表七十五人が参加しました。

 住江憲勇代表委員があいさつ。基調報告した山田稔中央社保協事務局長は生活保護行政、障害者自立支援法改善など当面のたたかいにふれ、とくに四月から実施予定の後期高齢者医療制度は国民の怒りが広がる一方だとのべました。中止・撤回や見直しの意見書を可決した地方議会は五百十二となり、中止・撤回を求める請願署名は三百十万を超えたと報告。さらに各党と国会議員への働きかけなどたたかいを広げようと提起しました。

 山田氏は中央社保協が昨年、「格差と貧困」の実態把握・告発を提起し精力的に活動、「格差と貧困」を社会問題に発展させてきたと強調。取り組みを通じて国民の怒りを呼び起こし、参院選の自民・公明党大敗をつくりだし、社会保障をめぐる情勢の変化を生み出しているとのべました。

 また自公政権が生活保護の生活扶助基準引き下げの改悪を企図したものの、国民の反撃で見送ったことを例に社会保障削減計画の「見直し」をせざるを得なくなっていると指摘。一方で、社会保障財源に消費税増税をとの動きが強まっていると警告しました。「いま社会保障改悪にストップをかけ、改善をかちとる最大の『たたかいの時』」だとのべ、運動の強化をよびかけました。

 討論では後期高齢者医療制度について多数が発言。「制度は差別医療の導入、高齢者の人権を侵す違憲の制度だ、と『知り、知らせる運動』を強めてきた。四種類のビラをつくり運動をすすめ、中止・撤回を求める請願署名数が百万人を超えた」(全日本民医連)、「厚生労働省が七十五歳以上の高血圧などの患者らを健診から除外するよう指示している、と聞き、県と県広域連合と交渉。生活習慣病の患者の健診を当面実施する、との約束を得ることができた。引き続き運動をすすめる」(新潟)との表明がありました。

 日本共産党の高橋千鶴子衆院議員が来賓あいさつをしました。


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