2008年2月10日(日)「しんぶん赤旗」

「真宗大谷派九条の会」設立

教団の「不戦決議」実践


 「真宗大谷派九条の会」設立集会が九日、京都市の本山(東本願寺)で開かれました。哲学者鶴見俊輔氏が記念講演しました。

 教団は一九九五年、国の衆参両院にあたる宗議会・参議会が、侵略戦争に協力した歴史を懺悔(さんげ)する「不戦決議」を採択、〇五年には宗議会が「日本国憲法『改正』反対」を決議しています。

 「不戦決議」は「宗門が犯した罪責(戦争協力)を検証し、これらの惨事を未然に防止する努力を惜しまないことを決意し」「(平和のため)すべての人々と歩みをともにする」としており、「この決議をステップにして、いよいよ腹を据えて本願念仏に生きる証を表現していく責務がある」(呼びかけ文)として「九条の会」を設立したもの。池田勇諦(元同朋大学長)、広瀬杲(元大谷大学長)、児玉曉洋(元教学研究所長)、宮城(同)の四氏が呼びかけ人になり、準備をすすめてきました。

 集会には約三百人が出席。「『会』設立は、真宗と出会った人間としてという一点からの所作」(池田氏)、「九条が不戦でも非戦でもなく戦争放棄であることの意味をかみしめたい」(広瀬氏)と、「会」設立への思いを語りました。

 浄土真宗本願寺派(西本願寺)関係者でつくる「念仏者九条の会」の信楽峻麿氏(元龍谷大学長)が連帯のあいさつをしました。



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