2008年2月7日(木)「しんぶん赤旗」

岩国基地事業変更

理由は艦載機移転

共産党入手文書で裏付け


 中国四国防衛局が申請していた山口県・米軍岩国基地の滑走路沖合「移設」事業の、事業変更理由が、米艦載機部隊移転によるものであることが六日までに、初めて文書で裏付けられました。

 文書は、日本共産党の久米慶典県議が入手した「添付図書の変更承認申請書」(二〇〇八年一月八日付)。沖合移設をするためには、公有水面埋め立て法に基づき、国が県に埋め立ての許可を申請しなければいけません。今回分かった文書は、その許可申請の際に提出する添付図書の内容を変更するもの。

 変更内容は平行誘導路などの配置および規模の変更、埋め立て地の利用にかかる大気質および騒音予測の変更などです。

 新滑走路には、左右に二つの平行滑走路を設けることが分かっていますが、その理由も、空母艦載機の離着陸時の滑走路進入待機の分散を図るためだということが初めて文書で分かりました。

 久米県議の話 山口県知事は艦載機移転を前提とした変更申請を住民に縦覧もさせずに、二月上旬に許可しようとしている。これは山口県が艦載機移転を容認したことを意味し、県民への背信行為だ。



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