2008年2月6日(水)「しんぶん赤旗」

新しい政治の流れ 確かに

総選挙勝利へ 全国労働者後援会が総会


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(写真)全国労働者日本共産党後援会であいさつと講演する市田忠義書記局長=5日、東京・文京区

 「総選挙勝利で、新しい政治の流れを確かなものに」。全国労働者日本共産党後援会は五日夜、東京都内で総会を開き、いついかなる解散・総選挙にそなえ日本共産党の前進をはかろうとの熱気に包まれました。

 二十六単産・団体・東京都の各後援会から百二十七人が参加。あいさつした坂内三夫代表委員(全労連議長)は、「国民の要求の本格的実現には共産党の前進が不可欠です。この夢・目標を実現するには、計画をたて行動し実績をあげ、その中身を検討し反省し、さらに目標に向かっていくことだ。『夢八変化(ゆめはちへんげ)』の精神で頑張っていこう」とよびかけました。

 日本共産党の市田忠義書記局長が講演し、岩田幸雄事務局長(全労連副議長)が活動方針を提案。岩田氏は、自公政権の悪政に反対する幅広い国民の運動と連帯し、要求実現と党への支持を結びつけようと強調。▽労働者後援会の役割を発揮し、比例代表での前進に力を集中する▽春闘で働くルールの確立など国民の要求実現の先頭に立つ▽党綱領を語る大運動で青年労働者のなかでの会員拡大を強めよう―などを提起しました。

 各後援会代表が発言し、大黒作治代表委員(自治労連委員長)が閉会あいさつをのべ、「労働者後援会が機関車の役割を果たし、総選挙で勝ち抜こう」と訴えました。

 比例東京ブロックの池田真理子候補が決意表明しました。新役員に坂内氏ら十人の代表委員と事務局長に岩田氏を再任しました。


「新しい政治を体現」 存在意義を訴え抜こう

市田書記局長が講演

 日本共産党の市田忠義書記局長が「情勢の特徴と日本共産党の役割。総選挙勝利に向けて何が求められているか」と題してあいさつをかねて講演をしました。

 このなかで自民・公明与党が道路特定財源と暫定税率を十年間延長することにつながる「つなぎ法案」の強行可決という暴挙にでて、国会機能がマヒしかけたさいにとった日本共産党の立場を紹介。これが議長あっせんに実り、委員会で可決した法案を本会議で歴史上初めて撤回させたと報告しました。産経新聞の電子版が「共産党存在感示す。議長あっせん案に口火」と書いたことをのべながら、「国民の世論と正論が自公の暴走を阻止し、国会を国民のために機能させる流れにのせたものだ」とのべました。

 そのうえで安倍政権の崩壊、福田政権の誕生と自民、民主の大連立劇をどう見るかについて話をすすめました。安倍政権の崩壊は、靖国派に大きな打撃を与えたが福田内閣は、アメリカいいなり、大企業の利益第一の自民党政治の古い枠組みを受け継ぎ、その破たんをとりつくろい悪政を強行するためにとったのが民主党と「あうんの呼吸」ですすめた大連立であったことを経過をたどりながら解明。その行為について、参院選での国民の審判への裏切りであり、自衛隊を恒常的に海外派兵させ、消費税の増税をたくらむなど危険なものであったとのべ、「国民の求める新しい政治を体現するのは日本共産党しかないことを明らかにしたもの。このことを大いに訴えていこう」と呼びかけました。

 参院選後の情勢について、国民の声で政治が動き始めたこと、しかし一方で、国民の声、要求を本格的に実現しようと思うと大企業優遇とアメリカ中心主義の政治という壁につきあたると指摘。「国民の切実な要求実現に全力をあげるということと日本共産党の綱領が示す日本改革の道を語り広げることが、新しい政治を探求する国民の声に応えることになる」と力説しました。

 暮らしや雇用、労働問題、平和、憲法をめぐる争点や動きについてのべたあと、「総選挙にむけたたたかいで大事なことは選挙活動を日常化し様子見にならないことです。共産党は支部を基礎に後援会のみなさんとともに綱領を語り日本の前途を語る大運動を進めています。後援会活動を日常的に強化し、六百五十万の得票目標実現めざし、いつどの時期の解散にもそなえよう」と呼びかけました。


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