2008年1月31日(木)「しんぶん赤旗」

横須賀にもPAC3

共産党など撤去求め抗議


 弾道ミサイルを迎撃するパトリオットミサイル(PAC3)が三十日未明、航空自衛隊武山分屯基地(神奈川県横須賀市)に配備されました。空自入間基地(埼玉県)、習志野分屯基地(千葉県)に続き三カ所目で、防衛省は二○一○年度末までに、関東から九州まで計十一の空自基地に配備する計画です。

 強行配備に対し日本共産党神奈川県委員会と平和団体は同日午後、同基地にそれぞれ抗議文書を提出し、抗議の声を上げてPAC3の撤去を求めました。基地門前での抗議行動には、はたの君枝、むねた裕之両衆院南関東比例候補、いとう正子衆院神奈川11区候補、井坂新哉市議、県原水爆禁止協議会の永沢丈夫事務局長などが参加しました。

 党神奈川県委員会の抗議文書は、PAC3配備についてアメリカの「ミサイル防衛計画」とセットで打ち出されたもので、防衛的なものではなくアメリカの先制攻撃体制を確保するためのものだと批判しています。基地の門前で文書を受け取った自衛隊員は「しかるべき機関を通して伝える」とのべました。

 はたの候補は「憲法違反であり、配備は絶対に許せません。事前に住民に知らせないのは卑劣なやり方です。基地強化の動きをはね返す世論と運動を大きく広げたい」と決意をのべました。

 防衛省は今月、首都圏防衛を名目にPAC3の発射候補地の新宿御苑(東京都新宿、渋谷区)に通信アンテナなどを持ち込み、発射可否を確認する調査に着手。陸自市ケ谷駐屯地(新宿区)など、ほかの候補地についても調査を進め、近く本格的な展開訓練を行うとしています。



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