2008年1月31日(木)「しんぶん赤旗」

しょうゆ・みそ・牛乳・ガソリン…

値上げ止まらず


 値上げが止まりません。しょうゆ、みそ、牛乳、ガソリンなど二月以降も毎日の生活に欠かせない商品の値上げが予定されています。その背景にあるのは、大豆、小麦などの穀物や原油の高騰。大手みそメーカーのマルコメは値上げの理由について「原料価格(大豆、原料米穀、塩など)の大幅な上昇」などをあげ、「企業努力の範囲内ではもはや吸収できない」と発表しています。四月からは、日本政府が国内製粉会社に売り渡す輸入小麦の価格を30%程度引き上げる方向で調整しており、食品の値上げの広がりが懸念されています。

 食料品以外にも、ガソリンや灯油などの石油製品卸値の値上げも発表されており、四月からは電気、ガス料金も値上げ。所得が低迷しているだけに、家計への打撃は深刻です。また、原材料の値上げを製品価格に転嫁するのが難しい中小企業の経営を圧迫しています。

 穀物や原油が高騰するのは、ヘッジファンド(国際的投機基金)など短期的な利益を目的とする膨大な投機資金が原油市場や穀物市場に大量流入しているからです。

 日本共産党は昨年十二月四日、政府に対して「原油高騰問題に関する申し入れ」を行いました。その中では、「国際的な投機マネーを規制する国際的協調を実現するために、あらゆる方策を検討すること」「消費者、地方への影響を緩和するため、ガソリンなど石油製品や食料品・日用品などの便乗値上げの監視を強化」することなどを求めています。

表

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