2008年1月21日(月)「しんぶん赤旗」
岩国基地に米艦載機移転反対
瀬戸内ネット結成
米海兵隊岩国基地(山口県)への米艦載機部隊移転に反対する市民団体、個人が連帯し、共同の活動を進めようと「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」(瀬戸内ネット)が二十日、結成されました。二〇〇六年十二月から山口、広島両県の五つの市民団体が意見交流を始め、四度の「瀬戸内海の静かな空を守る集い」や準備委員会を重ねて設立されました。相互交流や講演会などを行い、情報発信していきます。
同日岩国市内で開かれた結成の集いには両県や東京、関西から約八十人が参加しました。地元岩国選出の県議、市議や、周辺自治体の議員も参加。井原勝介前市長が来賓としてあいさつしました。
河井弘志代表世話人は、昨年十二月一日の大集会を「一回きりの行事で終わらせないために、艦載機移転を止める一点で共同を広げたい」とあいさつしました。
参加者は各地での活動を報告し、経験や意見を交流。米軍再編が強行されれば騒音、事故、犯罪などに苦しめられ、住民の平穏な生活と安全が奪われるとし、平和で安心な暮らしを求めて共同の活動を進めるとする「結成の集いアピール」を採択しました。
井原氏は、岩国基地増強は瀬戸内海周辺や島根県にも影響が及ぶとし、一方的に米軍再編を進める国の姿勢を批判。「あくまで市民の側に立って対応する」と話し、二月の市長選挙への決意を述べました。

