2008年1月19日(土)「しんぶん赤旗」

沖縄新基地アセス

方法書 書き直し要求

審査会が知事に答申


 沖縄県名護市辺野古の新基地建設問題で、環境影響評価(アセスメント)方法書を審議していた県環境影響評価審査会(会長・津嘉山正光琉球大学名誉教授)は十八日、沖縄防衛局に対し、方法書の書き直しを求める答申書を仲井真弘多知事あてに提出しました。

 今回の答申を受けて、仲井真知事は二十一日に公有水面埋め立て部分にかかる「知事意見」を沖縄防衛局に提出します。

 応対した知念建次県文化環境部長は、沖縄防衛局が答申の直前になって百五十ページにおよぶ事業の基本的内容を提出してきたことに「極めて遺憾である」と述べ、県として答申を十分踏まえ、知事意見に反映させていきたい考えを示しました。

 津嘉山会長は記者団の質問に答え、「審査をきちんと行える形で書き直すよう、より明確に答申に盛り込んだ」と述べました。また、沖縄防衛局が二月にアセス法違反の事前調査(環境現況調査)を強行着手しようとしていることについても、「方法書の審査を終えた後でなければ調査はできないと考えている」と述べました。

 今後、知事が「知事意見」のなかで審査会の答申をどのように反映させるかが注目されます。

 答申では前文で、沖縄防衛局が強行している事前調査について「生物的環境への影響が懸念されることから中止させる必要がある」と明記しています。また、方法書についても「事業内容がある程度想定できる段階において書き直しをさせる必要がある」と、昨年十二月十七日の飛行場部分にかかる答申よりも一歩踏み込んだ形で書き直しを要求しています。



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