2008年1月12日(土)「しんぶん赤旗」
すべての救済めざして
公害団体が合同旗開き
全国公害被害者総行動実行委員会などによる「公害団体合同旗開き」が十一日、東京都内でひらかれました。鹿児島や新潟など全国から公害被害者や弁護団、支援者など百三十人が集まりました。
昨年、東京大気汚染公害裁判で画期的な和解を勝ち取って開かれた今回の旗開き。中野雄介総行動代表委員は「東京の成果をさらに発展させ、全国的なたたかいに広げよう」と主催者あいさつしました。また水俣病について中野氏は「政府与党のプロジェクトチームがつくった案は被害者救済とはほど遠いもの。司法救済へ全力をあげよう」と訴えました。
ステージでは各地の公害や薬害の被害者が紹介され、川辺川ダムや有明海訴訟など環境問題に取り組む全国のたたかいも紹介されました。
水俣病不知火患者会の大石利生会長は「すべての被害者救済めざしてがんばっていきます」と力強くあいさつ。新潟水俣病阿賀野患者会事務局の酢山省三さんは「九州と新潟、同じ水俣病の仲間としてがんばる」と決意をのべると、会場から大きな拍手があがりました。
来賓あいさつした日本共産党の吉井英勝衆院議員は「東京大気汚染公害裁判、C型肝炎の救済法に見られるように今は国民の声が政治を動かす時代。地球温暖化問題でも実効ある対策を日本政府に迫っていこう」と訴えました。

