2008年1月8日(火)「しんぶん赤旗」

薬害肝炎救済法案についての日本共産党の立場

原告団との懇談で 志位委員長が表明


 日本共産党の志位和夫委員長は、七日の薬害肝炎原告団との懇談で、同日衆院に提出された薬害肝炎被害者救済法案と、今後、成案化が求められている恒久法案について、次のように表明しました。

 みなさん方原告団が、本当に命懸けでがんばってここまで政治を動かしてこられたことに、心から敬意を申し上げたいと思います。

 本日提出された救済法案は、国による被害の発生責任と拡大責任を明記したもので、基本的にはみなさんの要望が入ったものになっていると思います。私たちは、これを一刻も早く成立させるために、力を尽くします。

 同時に、法案では救済が後天性の疾患に限定されているために、血友病などの先天性の病気の治療が原因で肝炎となった被害者が対象から外れているという問題や、フィブリノゲンと第九因子製剤という二種類の薬剤に限定されているという問題などもあります。全員一律の救済を約束した以上、すべての被害者が救われる枠組みをつくるために、力を尽くしていきたいと思っています。

 (肝炎の)恒久対策法案も与党と民主党から出ていますが、治療費の負担軽減のあり方など、いろいろな問題もあり、できるだけよいものをつくるためのしっかりした議論が必要です。この必要性では与野党を超えて一致しているわけですから、よくすり合わせをして、よいものをつくるように引き続きがんばりたいと思います。

 先天性疾患の問題などについては、原告団のみなさん方のたたかいが状況を切り開いたことで、光が当たってきたものです。みなさんの力というのは本当に大きなもので、三百五十万人といわれる肝炎で苦しむ方々にも、みなさんが切り開いたために光が当たり、恒久法づくりというところまでついにきたわけです。この歴史的なたたかいでがんばって、力を尽くされたことに、かさねて敬意を表します。

 みなさんが、被害者を線引きするやりかたをきっぱり拒否して、全員一律救済でなければだめだと、お金がほしいのではないということを主張してがんばられたことが、救済法案提出という結果につながりました。まだ残されたたたかいがありますが、みなさんが一歩突破したことで、残された課題の解決にも道が開かれました。私たちも力を尽くしますので、ひきつづきともにがんばりましょう。



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