2008年1月6日(日)「しんぶん赤旗」

北朝鮮“核計画、11月に通報”

米「承知せず」冷静対応


 【ワシントン=山崎伸治】北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議で合意した核計画の申告を「十一月に米側に通報した」とする北朝鮮外務省報道官談話について、米政府は通報について承知していないとしつつ、「完全で正確な申告を提供するものと期待する」と冷静な受け止め方をしています。

 国務省のマコーマック報道官は四日の定例会見で「北朝鮮はまだ最終的な申告は行っていない。六カ国協議の議長である中国に提出することになっており、まだ行われていない」と述べ、通報の事実を否定しました。

 同時に「(談話で)北朝鮮が六カ国協議のプロセスを守るといったことに留意したい」と指摘。「いますぐにも申告を目にしたいが、時間を重視して完全さを犠牲にしたくない」として、北朝鮮が完全で正確な申告を行うことに改めて期待を表明しました。

 ホワイトハウスのフラトー報道官も同日の定例会見で「私はいかなる文書も提供されたとは聞いていない」と表明。「六カ国協議で(米首席代表の)ヒル氏が北朝鮮側代表と会話している。情報が提供された可能性はあるが、文書が米側に提供されたとは承知していない」と述べました。



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