2008年1月6日(日)「しんぶん赤旗」

最新りゅう弾砲配備

海兵隊機関紙が確認

在沖米軍


 沖縄の米海兵隊機関紙「オキナワ・マリーン」が、キャンプ・ハンセン(同県金武町など)に最新鋭のM777・155ミリりゅう弾砲が配備されていることを確認しました。M777の配備は沖縄県平和委員会の大久保康裕事務局長が目撃し、本紙が報じていました。(昨年十二月二十五日付)

 「オキナワ・マリーン」昨年十二月二十一日号によると、M777は、米海兵隊が現在、使用しているM198・155ミリりゅう弾砲に代わるもの。海兵隊は二〇一〇年までにM198すべてをM777に更新する計画です。

 キャンプ・ハンセンには、紛争地に真っ先に殴りこむ第三一海兵遠征隊(31MEU)が使用するために配備されました。

 M777は、M198よりも約五千ポンド(約二千二百七十キログラム)も軽く、機動性が著しく向上します。海兵隊が、老朽化した輸送ヘリ(CH46E、CH53D)に代えて導入を進めている最新鋭の垂直離着陸機MV22オスプレイでは、重すぎるM198を輸送することはできませんが、M777なら輸送できると同紙は強調しています。

 ほかに、精密誘導弾を発射できるなど、性能がいっそう向上しているとしています。

 米海兵隊は、日米両政府がキャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市)に建設を狙う新基地に、オスプレイを配備しようとしています。キャンプ・ハンセンへのM777の配備はこれを前提にしており、沖縄の基地強化をいっそう進めるものです。



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