2007年1月27日「しんぶん赤旗」北関東版

産廃処分場急増で問題噴出

野村せつ子さん、解決へ住民と

宇都宮・上三川


 栃木県の宇都宮・上三川地区で議席奪還をめざす日本共産党の野村せつ子県議予定候補は、県内各地で起きている産業廃棄物の不法投棄や住民の声を無視した処分場建設に対し、県民の安全や環境を守るため、住民とともに奮闘しています。


那須塩原市/県内最大の産廃処分場

 五年間に北関東の埼玉、群馬、茨城、栃木の四県で産業廃棄物処分場の数が増加したのは、栃木県だけです。なかでも突出しているのが那須塩原市。山間部には約百五十カ所の処分場があり、「産廃銀座」といわれています。

 同市でいま焦点となっているのは、青木地区に計画されている県内最大の産廃最終処分場です。住民約五万五千人分の建設反対の署名が集まっています。

 昨年十二月、バス五台でかけつけた住民二百七十人が県庁を取り囲み、福田富一知事に建設不許可を要請しました。野村候補は昨年七月、塩川鉄也衆院議員と現地を調査し、同地区住民らと懇談しました。「処分場の立地条件が甘い。産廃投棄量に総量規制をかける必要がある」と訴えています。

宇都宮市大谷/溶融スラグ埋めもどし

 大谷(おおや)石採掘跡の廃坑に溶融スラグ(焼却灰を固めたもの)を捨てる「特区計画」。佐藤栄一宇都宮市長は二十五日、大谷地域の全自治会の同意が国に計画を申請するにあたっての前提としていたこれまでの見解を変更。「六自治会同意は必要ない」との考えを表明し、新たな局面を迎えています。

 「特区」申請については不安が強く、二自治会が反対を打ちだしています。野村候補は、市の強引なやり方を批判し、住民との対話を重ねています。今回の市の方針転換に対し、「安全性が確認されていない溶融スラグの投棄は認められない。理由も示さず、『特区』申請条件からの住民合意外しは、許されない」とのべています。

足利市/基準の2倍ヒ素を検出

 足利市松田町にある山砂採取場に不法投棄された産業廃棄物の中から、基準の二倍近い猛毒のヒ素が検出されました。二十二日には住民参加の現地調査が行われ、野村候補が説明役として先頭に立ちました。地元自治会長は「行政側が早く問題解決に動くよう、共産党に頑張ってほしい。県がくるなら、われわれも出向く」とのべました。野村候補は「住民への安全対策を講ずるべきだ」とのべ、県による現地調査の実施を求めています。

 県に産廃の管理責任

 処分場建設が容易にすすめられる県内事情について、県北部に処分場を建設した業者は「他県に比べて進出が簡単だ」といいます。野村候補は、産業廃棄物処理の管理責任を持つ県のこれまでの対応について、「建設に必要な書類がそろえば許可する姿勢を改め、住民との合意や安全を守る立場を産廃行政に位置づけることが必要だ」と指摘。不法投棄を許さない県政実現めざし、県議席奪還に燃えています。


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