2007年12月30日(日)「しんぶん赤旗」

牛ヨーネ病検査中断

紙議員 政府に説明を要求


 長い潜伏期間のあとに発病する牛などの法定伝染病「ヨーネ病」のサーベイランス(監視検査)が、ことし十月に神奈川県で感染の疑いのある乳牛の生乳を使用した牛乳を回収して以後、中断していることが二十九日までにわかりました。

 慢性下痢症をおこし死にいたるヨーネ病の病原菌「ヨーネ菌」は、結核菌の仲間で、人の難病「クローン病」との関連が疑われています。

 この問題で、日本共産党の紙智子参院議員は、質問主意書を政府に提出し、検査中断の理由などをただしています。

 今回で三回目となる質問主意書では、紙議員は「政府は、不誠実な回答に終始し、多くの科学的事実に反する答弁を繰り返している」と批判。そのうえで、検査中断の理由とともに、牛のヨーネ病の抗体検査薬の不良で、病気にかかっていない牛でも陽性を示すことがわかりながら、農水省がこれを放置している理由についても明らかにするよう求めています。


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