2007年12月27日(木)「しんぶん赤旗」

運営基準見直し検討

学童保育指針で政府答弁書

石井議員に


 日本共産党の石井郁子衆院議員が提出した「学童保育の拡充に関する質問主意書」にたいする政府答弁書がこのほど出されました。

 厚生労働省が十月、すべての学童保育を対象としたガイドラインを発表したことをうけ、学童保育の拡充を緊急におこなうべきだとの質問にたいする回答です。

 石井氏は、ガイドラインには、指導員の具体的な配置基準がない、財政措置についてふれていないなどの問題があり、見直しや改定が必要と質問しました。

 答弁書は、「今後の運用状況等も踏まえた上で、必要な見直しを検討」するとし、財政措置や運営の基準については、「子どもと家族を応援する日本」重点戦略等を考慮した上で、「次世代育成支援に関連する給付・サービスを体系的かつ普遍的に提供する具体的な制度設計」のなかで検討すると回答しました。

 また、指導員の勤務時間に、開所時間前後の準備時間を含めるべきだと質問したのにたいし、「準備等の時間は労働基準法上の労働時間に該当する」と回答しました。

 石井氏が、学童保育の大規模化解消のため、国からの補助単価を引き上げ、分割を促進すべきだと求めたのにたいし、政府は国庫補助の拡充に努めており「補助単価を引き上げることは考えていない」と回答しました。


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